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両端が尖ったアイロンを買う

 アイロンがけって面倒臭いです。

 私は営業職でもなく,自分のシャツに多少のシワがあっても問題のない仕事ですが,自分でアイロンを綺麗にかけるのは難しく,一枚何百円かかけてクリーニングに出す人の気持ちもよく分かるというものです。

 思った以上に時間もかかり,夏場は汗だくになるアイロンがけですが,週に一度の事ですから,あまり改善をしようなどと考えてきませんでした。

 嫁さんも似たような考えの人で,彼女が持ち込んだアイロンは1992年製,スチームは茶色の汁が出てきてシャツを汚すので使用不可,アイロン台も先端部がぐにゃっと曲がり,かけにくいというより,もはやアイロン台として成立していません。

 そんなアイロンを買い換えるかどうかはその投資に見合うかどうかで悩むべきポイントだったわけですが,アイロンの裏面のコーディングが剥げてしまい,滑りにくくなっているところに,なにやら焦げのようなものが付いてしまうと言う事件が起こり,買い換えを決断することになりました。ちょうど友人達からお祝いをいくらか頂いていて,それを使って買わせて頂く事にしました。

 我々は自分の分は自分でアイロンをかけます。仮に1万円のアイロンを買ったとしても,一人あたり5000円ですから,ちょっとした贅沢は許される範囲でしょう。せっかくだから,いいものを買おうと言うことになり,パワーのティファールか,独創的な形のパナソニックか,候補を2つに絞りました。

 ティファールは重く大きく,大量のスチームが売りですが,そのパワー故コードレスでの運用は重視されていないようです。私はコード付きのアイロンの取り回しの悪さに閉口していましたので,そこは覚悟せねばなりません。

 一方のパナソニックですが,両方が尖っていて,後ろ向きにもかけることができるという目からウロコなアイロンが出たのが今年の初め。後ろ向きにかけられればどんなに便利かと思い続けてきた私の夢が叶ったと思いました。

 しかし,どうもスチームのパワーが不足気味らしく,軽いこともシワを伸ばす能力にマイナスの要因となっているような意見があります。

 ということで,なんとなくティファールにしようと決めて,家の近所の量販店に買う気満々で出かけました。

 実際に店頭で現物を見てみると,ティファールは相当大きいです。それに見るのも嫌なACケーブルがものすごく存在感を持っています。うーん,これは厳しい。

 一方のパナソニックですが,後ろ側もとがっているので,随分小ぶりに見えます。コードレスですし,手に持った感じではそんなに重いわけではありません。このくらいが取り回しという点でも望ましいように思います。私だけが使うのではなく,嫁さんも使うことを考えると,無闇に重いものを買うのもためらわれます。

 ということで,値段を見ると,最上位機種のNI-WL600が11800円と,アマゾンよりも安い値段ででています。もっと安い店もあるでしょうが,近所ですしこの値段で買うことにします。

 ところが在庫切れ。予約することにしたのですが,数日後に入荷連絡があり,早速この前の週末に使ってみる事にしました。

 結論から言うと,アイロンがけが苦痛でなくなります。シャツ1枚4分です。

(1)良いデザイン

 両側が尖っていて,前後どちらでもかけられるというのは,慣れればとても便利です。倍速とは言いませんが,後ろ方向に動かすと布を巻き込んで新しいシワを作ってしまうこれまでのアイロンとは違い,往復でアイロンがかかるというのはとても快適です。

 後ろ側が尖っていることで面積が減ってしまうことを気にしていましたが,むしろこのくらいの面積の方が無駄がなく,思うようにアイロンが動いてくれるので楽しいです。

(2)パワー

 スチームのパワーは少し弱いかも知れません。スチームだけできついシワを伸ばすことは難しく,霧吹きにドライで伸ばすのにはかないません。しかし,薄手のシャツなどは綺麗になるので,そこは使い分けということではないでしょうか。

(3)滑り心地

 テフロンコーティングが出てきたときにも驚きましたが,NI-WL600はさらに良く滑るコーティングがなされているそうです。おかげで横方向の力がいらず,快適です。両端が尖った形とあいまって,手首だけでさっさとアイロンがけが出来ます。

(4)霧吹き内蔵

 これが感心したのですが,霧吹きが内蔵されていて,スチーム用の水を先端から噴霧する機能があります。スチームアイロンというのは,とかくスチームが壊れるので,結局最後はドライの自動アイロンとして長く使われる運命にあります。その時,霧吹きとアイロンを交互に持ち替えて作業をするのは効率も悪く,大変面倒でした。スチームアイロンでなくてもいいから,霧吹き内蔵の安いアイロンがあったら,それを選んでいたかも知れないと思うくらい,素晴らしいアイデアです。

(5)コードレス

 コードレスアイロンを使うのは初めてですので比較は出来ませんが,私の使い方で熱量不足を感じたことはありません。

(6)立ち上がりの遅さ

 1つ難点を挙げれば,電源投入から使えるようになるまでの立上り時間がやや遅いことでしょうか。もうそろそろかな,と思って目をやるとまだLEDが点滅しているということが何度か続いたのですが,正確な時間は計っていないとはいえ,これまでのアイロン以上に「待つ」という印象が強くありました。

(7)まとめ

 両方が尖っている,コードレス,よく滑る,という3つの要素が絶妙にバランスしていると思いました。どれか1つバランスを欠いても,使いにくいものになったでしょう。手首を動かすだけで細かいところもちゃんとかかり,しかも無駄な力はかかりません。動きを制約する要素を出来るだけ排除したことで,アイロンがけの下手な人ほどその恩恵にあずかることができると思います。

 そう,アイロンがけが上手な人は,多少の制約があったところで,スピーディに綺麗に仕上げることが出来るわけで,自分は下手だ,と思う謙虚な人に,ぜひおすすめしたいと思います。アイロンがけが嫌いにならなくなりますよ。