艦長日誌・私的記録 TNG


2002年04月02日(火)
新年度

 「新」という言葉に,さすがに新鮮さを覚えない人はいないと思います。
 新年を迎えたときには,1月という季節がら,その凍り付くような寒さに,身の引き締まる思いを感じて,新鮮さを感じることもあってか,とっても背筋が伸びる思いがしますね。
 新年度というのも,面白い暦であって,日本では特に寒さから,つまり厳しさから解き放たれて,ちょうどいい塩梅の季節なんですよね。
 桜が新鮮な物事を歓迎し,またゆるんだ水の温度が,自分を歓迎してくれます。
 こういう暦を作り出した先人の知恵には,つくづく頭が下がる思いです。
 インターネットでは,冗談好きな人が多いこともあって,「PCうぉっち」のような毎年恒例のジョークサイトもでているようですが,うちの会社でも新人さんが入社式に出てきていました。
 自分が深甚だった頃を思い出し,それが毎日がイヤでイヤで,実家のある街に帰りたいと,そう思う毎日だったことを思い出せば,それも今となっては良い思い出です。
 当時だって,いずれ想い出になるだろうと思っていた一面もあったりするわけですけど,実際に今,そうした気持ちになって,自分と同じ心境になってる新人もいるんだろうかと,思ったりします。


2002年04月02日(火)
 3月最後の週末は,天気がいいのに引きこもってました。
 ていうのはですね,ミニディスクで保存してある資産をMacintoshに移そうと頑張っていたんです。
 私の持っているMDは,シャープのポータブルで,MD-MS100ってやつです。バッタ屋でたたき売られていたのを5年ほど前に購入したんですけど,どうもMDってやつは馴染めなくて,あまり積極的に使うことはありませんでした。
 ただ,CD-Rが安くなるまで,気軽にディジタル録音できる機材が実質これだけでしたから,友人や兄弟間でのやりとりの主役でした。
 そんなわけで,MDへの投資は控えていたわけですけど,そんな中でもちょっと残しておきたいものがあったりした時に,ディジタル出力がこのMD-MS100には出てないことが非常に問題でした。
 昔のポータブルにはディジタル出力が出ていた物もあったのですが,最近は必要性からか,著作権の問題からか,ほとんど見なくなりました。
 かといって,据え置きを買うほど余裕はない(金銭的にも場所的にも気持ち的にも)ので,どうしようかとずっと悩んでいたんです。
 ないものは付けてしまえ!ということで,ふと思い立って改造をすることにしたのです。
 いわゆるSPDIFっていうのは,本来データ,データクロック,LRクロックの3つの信号でシリアル転送されているディジタルオーディオデータを,1つの信号にまとめたものなんですけど,もとの3つの信号はDAコンバータの入力でもあるので,理屈の上ではDAコンバータICと並列に,SPDIFの変調・送信LSIを付けてやればよいわけです。
 こうした改造は,昔からよく行われていて,ゲームマシンやPCのサウンドカードでの例があちこちのWEBで紹介されているのが目に付きます。
 もっとも,信号処理LSI(ディスクからデータを読み込んで,さっきの3つの信号にするところまで担うIC)から直接SPDIFが出ているケースもあり,その場合,光出力コネクタをそこに取り付けるだけで済むんですけど,MD-MS100の信号処理LSIの仕様は分かりませんし,調べるのもおっくうだったので,DAコンバータと並列に変調・出力LSIを取り付けることにしました。
 MD-MS100では,DAコンバータにAK4504というものが使われています。どうも廃品種のようでして,旭化成のホームページへ行っても,もう仕様は見つかりませんでした。そうなると波形を見るしかないです。
 まぁ,波形と周波数から,3つの信号とマスタークロックはすぐに在処がわかりました。
 あとはなにも考えず,すでに購入してあった変調・出力LSIである,TC9231をちょこちょこと配線するだけです。
 早速試してみます。
 ・・・TC9231からの出力は出てませんでした。なんでー???
 検討モードに突入です。TC9231は5VのIC,CMOSレベルの入出力ですから,仕様書からもHighレベルは4.0V以上です。一方,MD-MS100は3.3Vシステムですので,AK4504へも3.3Vで伝送されています。そう,TC9231にとっては,ずっとLowレベルが入ってたことになります。
 これじゃーだめだわなー,ってなもんで,普通に考えると,レベルコンバータを入れるんですよね。74VHCとか,そのあたりです。
 でも,面倒くさい私は,なんとTC9231を3.3Vで動かすことを試しました。こうすると,信号レベルも変わります。
 結果は上々。波形を見る限り,うまく動いているようです。我ながら,危険なことをやってるなぁと思いました。
 ところが,TC9231の出力を光出力にするTOTX178Aも,5V駆動です。試しに3.3Vにしましたが,LEDが点灯しないので,これはもうだめだと。
 TOTX178Aの仕様書を見ると,Highレベルは2.0V以上でよいということなので,TOTX178Aは5Vにつないで,TC9231と接続したところ,これもどうもうまく動いているようです。ちゃんとディジタル入力のある機器につないだところ,ノイズもなく綺麗に音が出ました。
 ・・・あれ,左右逆になってるような気がする,と気が付いて調べてみると,TC9231の入力フォーマットでは,LRクロックが普通と反転してたんですね。そこでここにインバータを一発入れて,解決。もうばっちりです。
 で,MacintoshとUSBで接続されたローランドのUA-!Dに改造MDを接続,早速取り込み開始です。
 順調に見えたのですが,取り込んで曲ごとに切り出した音を確認すると,プチプチノイズが入ります。どうもデータの欠落が起こっているような音です。
 あ〜あ,やっぱり5VのICを3.3Vで動かすようなことは出来ないもんだなあ,と諦めて再検討。なにせTC9231の電圧の問題と,TOTX178Aの電圧の問題と2つからんでいますので,問題はややこしい。加えて,バッファなしで信号を取っていますから,信号がなまったり化けたりすることもあるでしょう。かけ算で検討項目が増えていく絶望的な状況です。
 その前に,本当にMDが原因なのか,気になりました。
 ノイズの目立つ音楽を普通に外部の機器を通して聞くと,全くノイズは入っていません。何度やっても結果は同じ。確かに,手抜き改造で絶対大丈夫ということは言えませんが,それでもノイズの発生頻度は相当低いはずです。このことで,とりあえずMDが原因という考えは捨てました。
 ジッターの問題があるか,光ではなく同軸ならどうか,など,いろいろ試しましたが,結果は全く変化なし。
 そうなると,Mac側が問題となります。取り込みアプリを変えて試しましたが,相変わらず。UA-1Dが問題なのかもわかりませんが,そのためには動作検証が行われているMacOS9で試す必要があります。
 MacOS9でマシンを再起動。UA-1Dを認識させ,実績のあるアプリで取り込み開始。確認してみると,全くノイズが出ていません。
 結論は,UA-1DでもMDでも取り込みアプリでもなく,MacOS Xが悪かった,ということになりました。
 だー,どないしてくれんねんなー,これまでに取り込んだやつ,全滅かいなー。
 しかも,カセットとか,結構捨てたぞー。
 結局,多大な時間を浪費して,ノイズ混じりの音楽しか手元に残らなくなったという,かわいそうなオチがつきました。
 やっぱ,MacOS Xは,まだまだβ版ですな。
 調子に乗って,MacOS9でMDをどんどん取り込んでいたわけですが,またノイズが発生。今度は音飛びも伴っています。
 調べてみると,どうも傾向があるようで,TDKのディスクをかけると,非常に高い頻度で発生し,マクセルやその他のメーカーでは全く発生しません。
 ・・・ディスクの劣化でしょうね。手持ちのTDKの3枚は,全部だめでした。
 MD-MS100内部の半固定抵抗をいじると,改善されることがわかったので,これはきっとサーボか何かの調整ボリュームだろうと判断,慎重に音飛びが少なくなるところを探っていきます。
 結果,調整をしてMD-MS100を裏返してやると,かなり軽減されることがわかり,それでなんとか突破したわけです。
 いやー,疲れました。まぁ,ふつう個々までの根性で作業を続行する人ってまれだと思うのですが,こういうトラブルが連発したことを,さりげなく楽しんでいる自分が,なんだか「変な奴」に思えた,そんな週末でした。


2002年04月03日(水)
悪夢再び

 以前,ここにJR東日本のJ子ちゃんが,実はママになっていたという話を書きましたが,これに続いてさらにショックな事実を知りました。
 東京電力のアイドル,でんこちゃんです。
 なにげに幼児体型ですが,高い位置で結んだポニーテールがとってもかわいい,昔から我々男性諸氏の心を鷲掴みにしてきた,まさに天使のような存在です。
 その彼女,昨日私がなにげなくみたパンフレットにも,いつものように出ていました。癒されつつある私の視野に,そっくりなんだけど複数の人が飛び込んできました。
 子供?
 そう,子供でした。男の子と女の子。そっくりです。
 うーん,すでに「ママ」だったとは・・・J子ちゃんに続いて,私は悲しみにくれました。
 もう少しパンフレットを読み進めると,今度はスーツを着た男性が・・・別のカットでは並んで写っています。
 おそらく,旦那さんでしょう。
 うむー,人妻だったというわけです。
 まぁ,J子ちゃんのように,ちょっと前まで高校生だったはずなのに子供がいたりする設定よりはよほど健全だと言えるんですが,それにしても私には唐突すぎました。
 ここは1つ,新しいアイドルの登場を待つほかありません。


2002年04月08日(月)
記念品の時計

 こないだの土日ですが,渋谷に買い物に出かけました。
 目的の1つが,先日電池切れで動かなくなくなった腕時計の電池交換でした。
 いつものことだと,自分で電池を買ってきてさっさと交換してしまうのですが,この時計はちょっと別です。
 これは,大学卒業の時に,学校から記念品として贈られたものなのですが,さすがに物は悪い物ではなく,デザインも大人しく,気に入っていました。
 裏蓋には自分の名前も入っていますし,一応大学時代に頑張った結果だと思っているので,やはり大事に持っていたいと考えていました。
 それなら使わなければいいではないか,と私も思っていたのですが,ずっと長く使っていた腕時計がいよいよ壊れてしまい,新しいのを買うかどうか迷っている間のピンチヒッターとして使い始めたところが,すっかり手に馴染んでしまって手放せなくなってしまった,というのが実際です。
 そんなわけで,ロフトの地下にある腕時計売り場に向かいます。20分ほどで出来ますという話だったので店内をぐるっと見て回って取りに来てみると,あと10分ほど欲しいと言われました。
 土曜日だし混んでるから仕方がないよなぁとさらに10分後に再度やってくると,今度は「技術者が直接話をしたいといってます」というではありませんか。
 まるで重大な病気でも見つかった時のようなドキドキ感を覚えながら,私はその技術者と顔を合わせました。
 彼が言うには,私の時計は,過去の電池交換の時に,裏蓋にパッキンを挟み込んでしまうという作業ミスをしているために,時計内部に水が入ってしまい,部分的に錆が出ている,電池を入れれば今は動くがいずれ止まってしまうことは間違いない,という状況になっているとのこと。
 視線を下ろすと,そこに無惨にちぎれたパッキンと,錆の浮いた部品がありました。
 私は,この時計に関しては自分で電池交換をするのは避けてきました。作業そのものには自信がありますが,なにせきちんとした新品のパッキンが手に入らないですから,耐水性に心配があるので,プロに任せてきたんです。
 それが,この結果です。
 起こってしまったことは仕方がない。冷静さを保とうとする私をよそに,彼は続けます。修理に出せばやはり1万円はかかるはず,時間も2週間ほど必要なので,どうしましょうか,と。
 記念品ですし,修理しないわけにはいきません。見積もりを取ろうかと言ってくれましたが,1万円以内なら即修理,それ以上なら見積もりという事にしました。
 国産のセイコーの時計ですし,修理代といっても1万円ほどですので,本体のお値段もたかが知れています。
 それでも,自分の4年間の結果だということを考えると,金額や他人から見た価値とは,別の次元の値打ちが,私にはあります。
 いい機会だったのかも知れません。いい加減な店だと,電池だけさっさと交換して返してくれたんじゃないでしょうか。それをわざわざ修理した方がいいと言ってくれているんですから,ここできちんと悪いところを修繕して,ずっと長くつきあうための,そんなチャンスを得たんだ,ということにしましょう・・・それと,どんな店に頼むとまずいかも,分かりましたし。
 とにかく,元気に帰ってきてくれるのを待っています。
 余談ですが,これを機会に記念品の時計を使うのを止めて,一生ものの時計を1つ買おうかと思ったりしてます。
 何げに店でSINN社の時計を見て,その骨太さにちょっと惹かれたんですけど,私のキャラクターには似合わないし,もしもの時のサービスの良さやその技術力から,腕時計は日本製が一番いいと私は思っているので,なんとなくTHE CITIZENあたりをぼーっと考えていたりします。製品ポリシーというのか,そういうのがなんかいいなぁと。グランドセイコーはその意味でちょっと普通過ぎるし・・・
 なにせ,腕時計の世界も奥が深いそうで,私にはさっぱりわかりません。もし,なにかアドバイスがあれば,是非。


2002年04月16日(火)
レコードと戯れる休日

 この間の土日は,ふと思い立ってアナログレコードをMacintoshに取り込むことをやってました。基本的にCDで買い直したいと思っていたのですが,昔のアルバムの中にはそれも無理な物があったり,探すのが面倒くさかったり,あるいはアナログでも十分いい音で聴ける物があったりということで,とりあえず取り込んでおこうかなと考えたのです。
 まずは,John LennonのDouble Fantasyです。なかなかヘビーなアルバム(いろんな意味で)なので何度も聞くと苦痛なんですけど,レベルオーバーもあったりしてなかなかうまくいきません。スクラッチノイズと呼ばれる「プチプチ」という音も耳障りなほど出てくるのには,困った物です。
 これが終わって,次にABBAのSuper Trouperを取り込む時に,異常に気が付きました。なんと,盤面にカビらしき物が・・・一面にくっついています。
 もともとこれらのレコードをずっと保管していた旧実家は,湿気の多い家でした。なにかといえばすぐに露が浮いて結露を起こし,動かなくなったりした機器も多かったですし,5インチフロッピーもビデオテープもカビだらけになっていました。(聞けば磁気メディアってのはカビにとっては都合のいい条件が揃っているそうですね。)
 そのままこちらへ持ってきて1年,どうも露の浮いたあと乾いてしまったような跡が残っており,そこにカビが出ているような感じです。
 試しにアルコールで拭いてみると,茶色の汚れがついてきます。これは明らかにホコリなんかではないようです。
 ということは・・・他のレコードも大なり小なり,こういう感じです。Double Fantasyも,僅かではありますがコロニーのようなものが見えます。
 先ほどアルコールで表面をふいたABBAのアルバムですが,表面的に綺麗になっていても,実際に音を出してみるとものすごいスクラッチノイズ。マイクロダストを音溝に塗り込んでしまったようです。
 こうなると,もう徹底的なクリーニングしかありません。用意したのは英国製の湿式クリーナー「パーマクリーン」なる,高価なクリーニングキットです。
 10年ほど前に買ったものですが,これ,どうもイソプロピルアルコールと思われるクリーニング液がスプレーに入っていて,まずはこれをたっぷり盤面に吹きかけます。次に起毛しているベルベットのような布が両面についているパッドの片面で,このクリーニング液をさっとぬぐいます。
 最後にもう片方でクリーニング液を完全に拭き取って終了。なんでも「業務用の水洗式レコードクリーナーに匹敵する効果をお手軽に得ることが出来ます。その効果は新品のディスクでさえも1dBのノイズ低減を確認できるほどです。」とまぁ,たいそうなうたい文句です。
 とはいえ,実際のところなかなか効果があります。静電気の発生も押さえられるし,マイクロダストを浮かせて吸い取る作戦は,非常にあてになります。これまでにもその効果には納得してきましたが,今回のABBAのアルバムでは,はっきりとスクラッチノイズが減ったことがわかります。
 ただ,このクリーナーの最大の問題は,連続処理枚数が3枚程度と,極めて少ないことです。連続で使用すると,パッドがクリーニング液を吸い取らなくなるので,クリーニング効果が出ないということだそうですが,どうも5枚を越えたあたりから,かえって悪影響を与えているとしか思えない状況になってきました。
 私のカートリッジはV15typeVなのですが,針の先の部分にブラシがついています。ここに粘度のある固まりが付着するようになったのと,スタイラスにもこの固まりがくっついているようになったのです。また,スクラッチノイズも大きなものが目立ちます。
 間に時間をあけてなんとか作業を進めていたのですが,なにせアナログだけに録音レベルが規定値を超えてしまうと全部やり直し,機材の調子も悪くDouble Fantasyなんか3回も聞き直す羽目に陥りました。
 取り込んだ後は,曲ごとに分割する作業です。こいつはMacOS Xのアプリケーションになかなかいい物があった(Muscutというフリーウェアです。すばらしいです。)ので,これをつかっていたのですが,ABBAのアルバムは途中で録音が止まってましたし,その他にも間違ってファイルを捨ててしまったりして,なり直さねばならないものも結構出てきました。なにが厳しいって,その中にまたDouble Fantasyが含まれてしまっていたことなのですが,また来週にやり直さねばならないかと思うと,ちょっと鬱です。


2002年04月19日(金)
春の新作と私の心の琴線

 なにかと忙しい毎日が続いていて,艦長日誌をきちんとつけるのが難しくなりつつあります。このところ週末にやったことをちょこっと書くのが精一杯な感じで,いやはや反省することしきりです。
 さて,もっと後に出るんじゃないのかと油断していたら実はもう1週間ほどで出るんじゃないか,と驚くような事があったので,書きたいと思います。

・VAIO U

 別にモバイラーでもPDAマニアでもないのですが,手のひらサイズにぎゅっと機能が詰まった密度の高い商品を見ると,自分をやっぱり日本人だなと自覚する訳ですが,理屈抜きでやっぱりかわいらしいということと,そのかわいらしさの裏側に常識を一線越えた驚きがあったりするのが,基本的に好きなんだと思う訳です。
 もちろん,実用性が重要な尺度で生きている私のことですから,使い物にならないものは欲しいと思わないのですが,一度気に入ってしまえば多少使いにくくても自分の方からあわせていく器用さもあったりして,なかなか矛盾があるなぁと思ったりしてます。
 PC110というマシンは,ここでも再三書いているように,今の私のメインマシンの1つです。メールの端末として主役の座に座って3年ほどになると思うのですが,まぁ486SXでここまでよく頑張ってるなと思います。
 今のPalmくらいの性能しかない(メモリもCPUも)ので,動いている感覚はなるほどPDAで重たいソフトを走らせた感覚に似ています。そう考えると,スペック以上に実は使い物になる世界があったりして,ますますお気に入りになるわけです。
 しかし,辛抱があったのは事実で,そこで食指を動かしていたのがソニーのVAIO Uという小型ノートPCであることも,少し前に書きました。
 夏頃かな,6月頃かなと思っていたんですが,なんとまぁ5月になる前に発売になるというので,少々慌てました。心の準備も出来てませんし。
 しかし,その紹介記事を見ていると,心の準備をすることもないんじゃないかと,お焦りも収まってしまいました。
 うーん,でかいんじゃないですか,これは。
 VAIO UはB6サイズを少し大きくした程度で,184.5×139×30.6mm(但し電池を付けると厚みは一気に46.1mmまで増えます)という外形で,重さは820g。
 一方今使っているPC110は,158×113×33mmで,重さは630gと2割以上も軽い。電池は出っ張らず内蔵しており,しかもハードディスクではなくコンパクトフラッシュで動作させることが出来るので,完全ソリッドステート化が実際に出来ています。
 もちろん,486SX-40MHzでメモリも24MByteのPC110に対し,VAIO UはTM5800の866MHz,メモリも256MByteと桁違い。画面もVGAから一気にXGAに格上げです。IEEE1394もUSBもばっちりのVAIO Uに対してPC110はなんもなし。OSだってWIndows95というレガシーなOSから,WindowsXPというマイクロカーネルのモダンOS(うーんそんなことどうでもええねんけどなぁ)になってますし,それで電池寿命が2時間程度から4時間程度まで延びるわけですから,手放しですごいのはわかるんですよね。
 でも,メールを書くという事だけにフォーカスすると,欲しいのは速度くらいのものです。PDAで書けばいいという意見もあるんですが,PDAではメーラーに選択肢が少なく,入力もなかなか大変な物がありますよね。素直にWindowsCEを使えばいいという意見もあるでしょうが,WindowsCEはRAMベースで動くOSでもあるので,恒久的にメールを一括で送受信して管理を一元化するという「メール専用マシン」に求める基本的な条件を満たしません。
 すると,やっぱり,PCになるんですよね。
 PC110は,PDAを少し大きくしたサイズとスペックで,Windows95がぎりぎり動くということでは,世界最小のWindows95マシンでしょうね,現時点においてですが。
 VAIO Uは確かに魅力的ですし,あの液晶の素晴らしさも非常に惹かれるものがあります。値段も良心的だと思います。しかし,実際に持ち歩くことを想定した場合,2割以上増した重量は,それ以上の体感値を感じるに違いありません。
 ということで,今回はとりあえず様子見です。店頭で見てコロッと転んでしまう可能性は大いにありますが,性能はもう少し低くてもいいからPC110程度になることを少しでも期待したいですね。

・Palm m130

 私が今使っているm100の後継機種にあたるのがm130で,デザインコンセプトは同じ,フェイスプレートも共通で使えるんですが,CPUが33MHzになり,カラー液晶を搭載,SDカードも利用でき,OSは4.1と最新のものを持つ,かなり意欲的なモデルです。
 アメリカでの小売価格を考えると日本円でm505程度になりそうだと思っていたのですが,現在の為替レートを考えると29800円という価格はよく頑張ってると思います。
 m100がお気に入りの私としては,m100で不満だった速度とカラーのゲームが遊べないという点が一度に改善されるとあって,欲しい物リストに入っていました。これも連休明けくらいかなと思っていたら,連休前に出るというので慌てたわけです。
 しかし,ここで冷静さを取り戻します。
 1つはm505と5000円ほどしか違わないと言う点。m505は5000円であの薄さです。m130をわざわざ買う理由はどこにあるのか,デザインだけじゃないか。
 それと,m100での不満は,どれほど深刻なのか。速度が遅い問題はクロックを上げることでなんとか凌いでいますし,カラーになったからといってどれくらいゲームで遊ぶのかも甚だ疑問です。周辺機器も買い換えになりますしね。
 ということで,これも見送り。店頭で見たらコロッと転んでしまうかも(またそれかい)知れませんが,その時はその時でしょう。
 物欲モード発動のトリガーがかかりそうだった今回の一連の商品群は,最終的に私の気持ちを動かすには至りませんでした。こんなところにも,なんだか不景気な雰囲気が漂っているんだなと,改めて思いましたよ。


2002年04月22日(月)
時計の修理が上がったんですが

 預けていた腕時計の修理が上がったとの連絡を受けて,こないだの日曜日に渋谷まで取りに出かけました。
 当日はあいにくの雨でしたが,今日を逃すと連休に突入してしまうので,やむを得ません。
 さて,修理内容ですが,電池の交換,パッキンの交換,そして内部清掃ということでした。まぁ,普通電池の交換とパッキンの交換は一緒に行われる物ですから,特別なものはありません。内部清掃は水が入ったということであれば,当然行われてしかるべき作業です。
 で,金額はちょうど1万円。1万円以内なら見積もりで止めず修理続行,1万円以上かかるなら金額を連絡して欲しいという支持を出したせいでしょうか,きっちり1万円です。
 この金額が,実は安いのか高いのかは,はっきりいって私にもわかりません。気になって調べてみましたが,時計自身の価格と照らし合わせて,この手のクオーツ腕時計の分解掃除ってのは,12000円くらいを提示している業者もあって,それだけ見ると結構安いようにも思えるんですが,作業内容が不明瞭なだけに,単純な比較は出来ません。
 とはいえ,1万円以内ですんだものをぼったくったりすることはまぁないでしょうから,やはり1万円を少し超えたくらいだったんじゃないかなと思っています。
 経過は,当たり前ですが,上々です。
 しかし,気になることがあります。秒針がぴったり文字盤の目盛りに重ならないのです。修理に出す前はこんな事はなかったんですけどね,裏蓋も少し傾いているようなので,結構いい加減な修理をやったんだなぁと思ったりします。
 別に,実使用上の問題はないでしょうし,それこそ問題があれば修理保証期間で直してもらうだけの話なんですが,なにせ渋谷というバイオレンスな街へわざわざ出かける必要があるのは,ちょっと嫌気が差してきます。出来ればそういう面倒なことが何もないことを祈りたいところです。
 で,実際に腕にはめてみると,やっぱり馴染んでいるなぁと感じます。他の時計を買うことも考えたんですが,やはりいい物がないということで,当分この時計の世話になることになりそうです。


2002年04月23日(火)
日本語IMにお金を出す心境と価値

 ATOK15を買いました。
 Windows用なのですが,考えてみればWindowsでIMEを別に買うなど,何年ぶりのことかと思います。
 なんでATOKなの,という話もあるのですが,私がMac版のATOKが初めて世に出て以来のユーザーであり,ジャストシステムはそういうユーザーに対しても,最近のユーザーと同じようなサービスを用意してくれているという良心的な意味合いからというのがもっとも強いように思います。
 もちろん,基本性能もすばらしいと思いますよ。日本語に対してまじめに向き合っているメーカーなんてのは,市場が日本国内だけだという厳しさもあって,そうそうあるもんじゃありません。
 私も日本人であり,そして日本語を母国語としている人間ですので,日本語にはそれなりのこだわりを持っていたいです。
 しかし,正しい日本語を使うという姿勢が社会的にも薄れていく中で,どうすればその能力を維持できるかという問題については,なかなかよい答えが見つからないのです。
 Macintoshの場合,もともとついていたIMが使い物にならないほどひどいものだったことから,サードパーティ製のIMが早くから普及しました。ATOKはその中では最後発なのですが,なかなかどうして今でも最新版の提供を続けてくれています。
 ジャストシステムは,私のような古いユーザーも新しいユーザーと同じように扱ってくれるという話を先ほど書きましたが,その1つが異なるプラットフォームのATOKを,バージョンアップの価格で購入できることでしょう。
 ジャストシステムによると,ATOKを使ってるユーザーさんには,環境が変わっても同じくATOKを使ってもらいたいという考えがあるんだそうで,なんだかんだで私もその術中にはまってしまったということになるのでしょうか。
 Macはこれまで発売されたATOKをすべて常用してきましたし,MacOS XではATOK14Gaいち早く対応してくれたことで実用OSとして使いこなすことが出来るようになりましたし,PalmだってATOKで快適な日本語環境(というか入力環境といってもいいですが)を手に入れました。
 あげく,使っている携帯電話も,実はATOKで選んでしまいました。
 うーん,こう書いてしまうと,なんだかATOKマニアってな感じもしてきました。こんなことを書いてしまうと,fjあたりで未だに猛威をふるっているあるお方に糾弾されそうで恐ろしいです。荒らさないでくださいね。
 賢さ,使うほどになじむ感覚,しかし学習初期でも全然問題のない変換精度,そして推測変換や校正支援など,正しく,素早く,美しく書くための支援機能がさりげなく実用レベルで備わっていることが,私がこれを気に入って使う一番の理由です。
 しかし,ATOKにも悪いとところはいくつもあります。
 たとえばMacでは,システムへの介入の仕方が丁寧でないのか,なにせOSが不安定になったり,アプリケーションの動作をじゃましますね。私の場合は幸いにしてMacOS9以前でそうした問題に直面したことはないのですが,MacOS Xになってからはずいぶん泣かされました。
 先日ようやく公開されたアップデータで,虹色のサークルがくるくる回り続けるという問題がようやく修正され,本当に快適になりました。我ながらここまでよく辛抱してATOKについて行ったと思います。
 で,ATOK15です。
 MacOS XでATOK15が動けば実はものすごくうれしかったんですが,とりあえずWindows版しかありませんし,導入してみます。
 なんかこう,設定項目とかMacと同じというのはうれしいですね,なんとなく。変換をしてみますと,DOS時代の懐かしいATOKの原色の文字が飛び込んできます。これはたまらん,早速変更です。
 キーアサインもいろいろ変更して,Macと同じにして快適日本語環境の完成です。
 今この文章もATOKで書いていますが,いやいや全く問題はないです。こういうことにCPUやメモリが使われるのであれば,私も大歓迎です。
 さて,では,注目の大阪弁変換をやってみますか。パレットから話し言葉大阪を選択して・・・
 イヤー,ほんまに今年の阪神は強いなー。このままいくと大リーグかて制覇してしまうんとちゃうか。
 おお,すごいすごい,なんと一発で変換してしまいました。
 しかし,いやー,って,いくら大阪人でもカタカナでは書きませんて,ジャストさん。
 私は大阪人ですから,大阪の友人とメールをやりとりするときにはやっぱり大阪弁で書きます。(そういえば以前,メールを大阪弁でやってると書いたら,こっちの友人に驚かれたことを思い出しましたが,皆さんはいかがなもんでしょうか?)
 そういうシーンで,死ぬほど欲しかった機能がこの大阪弁変換機能ですが,こうして実現するとその便利さとおもしろさ,予想以上です。ニーズがあったからということですが,関西弁でメールを書く人々ってのが結構いっぱいいるんだなと思いました。
 ジャストシステムによると,こうした「方言」への対応を今後も進めていくということです。うれしいですよね。そう,日本語は何も共通語だけではありません。
 かつて言文一致運動に始まった,話し言葉と書き言葉の融合は,書き言葉で方言を自由に書ききれないというもどかしさによって,不完全なままにあったといえると思うのですが,今こうしたコンピューティングパワーによって,それが成し遂げられようとしているのですから,なんだかちょっとわくわくしてきます。
 メールという文化が,方言での書き言葉を要求している側面もあると思いますが,そういう流れの中でこうした優秀なソフトウェアが登場してきたことは,とてもすばらしいと思います。
 MacOS XのATOK14にはうんざりしましたが,まじめに問題を解決する姿勢は健在のようで,ATOK15の開発だってすすんでいると思います。世間ではいろいろいう人もいますが,私はこのIMに助けられている以上,次も使いたいと思います。


2002年04月24日(水)
昨夜の恐怖体験

 昨夜のことですが,ちょっと小腹が減ってしまい,なにか食べるものを探しているうち,突然パスタが食べたくなってしまったので,スパゲティを茹で始めました。
 とはいえ夜中です。1食まるまる食べることは避けたいということで,いつもの1/3ほどを茹でていました。
 あと2分ほどかな,というところで堅さを確かめているその時でした。
 コンロにかけてあった片手鍋の取っ手が,私の手をぶつかってしまい,ひっくり返って中身を全部ぶちまけてしまったのです。
 少しアルコールが入っていた私は,いつもならここで「キーッ」と,目前にあった食べ物が一瞬のうちに消え失せてしまったことに怒り狂っていたのではないかと予測されるのですが,わずが0.5秒後に今遭遇している状況が分からず,混乱に陥りました。
 部屋が真っ暗なのです。そう,どこの部屋も真っ暗なのです。
 唯一の光源はコンロの火だけ。手元の蛍光灯も,隣の部屋の明かりも,時計も止まってしまっています。
 次の0.5秒で,ブレーカーが落ちたことに考え至りましたが,さて,何でブレーカーが落ちるんでしょう???
 ははーん,湯沸かしポットのマグネットプラグに鍋があたって,外れたんだな,とまた次の0.5秒で思いつきましたが,それで照明も消えてしまうなんて,おかしいですよね。また考え込みました。それはあたかも,目の前の惨状から目を背ける理由のようでもありました。
 では,マグネットプラグに鍋のお湯がかかったから?・・・でも,水道水くらいでこんなに劇的にブレーカーが落ちるほどのショートが起こるんだろうか,とまた考え込みました。
 なにせ,危険だからブレーカーが落ちたわけですから,原因がはっきりしないと,危なくてうかつにブレーカーを戻せません。
 そこで,画期的な仮説が浮かび上がりました。そう,パスタを茹でる時に,若干の塩を入れますよね。そう,この塩がただのお湯を導体に変えてしまったんです。塩水は電気を通しますよね。これだ,これです。
 おおー,素晴らしい鉄壁の理論だ!・・・ご満悦の私は,原因の除去もすっかりわすれて,とりあえずブレーカーを上げにいきました。無事に電気はついたのですが,マグネットコンセントがまだ危険な状態にあるので,これを慌ててポットから引き離したところ,ステンレスの流し台に張り付いてしまい,ここにうっすらたまった塩水のせいで,バシバシと気持ちの悪い放電の音をさせています。腰を抜かしそうになりましたが,電源ケーブルを根っこから抜き去って,とりあえず安全を確保。
 改めて状況を見てみると,食べ頃のスパゲティがだーっとコンロの回りに広がり,その回りに置いてあるコーヒーの瓶や茶筒,小麦粉の紙袋などが浸かってしまっています。ないせ相手は塩水,放っておくと錆が出たりしますから,ここは夜中でも手抜きは出来ません。
 早速ふき掃除の開始です。塩分を取るところまでやると,結構な時間がかかりました。そんな作業を続けるうち,空腹と怒りがこみ上げてきて,作業完了時には,まるまる1食分のスパゲティを茹でている自分がいました。
 食べ終わると夜中の3時。我ながら己の胆落さにがっかりしました。
 ところで,良いこともありました。我が家の電化製品のすべてが全滅していたその時,ノートパソコンを使って設置したサーバーは稼働を続けていたのです。ノートパソコンですから当然で,電池で動くのは不思議ではないのですが,まぁ無停電電源まで内蔵しているという意味では,ノートパソコンは自宅サーバーにもってこい,という話を痛感した次第です。
 今後,自分のマシンは全部ノートパソコンにしようかと,そんなことまで考えながら,深い眠りについた,そんな夜中の出来事でした。


2002年04月29日(月)
毎年恒例の河川敷にて

 連休2日目の28日は,かねてから予定していた,毎年恒例の多摩川河川敷へ友人と行ってきました。私がおにぎりを作り,友人はおかずを作ってくれることになっています。
 昨年もこの時期に同じ事をやってまして,そういえば昨年は風が強くて,近所のトイザラスで買い込んだバドミントンセットが,ほとんど役に立たないと言う事態に陥っておりました。
 今年は,天気が良くないと言われ続けていたので,非常に心配していたのですが,どういうわけだか非常にいい天気になりました。
 痛恨の事態は,ビールを忘れたこと。ちゃんと前日に用意してあったのにもかかわらず,出るときにはすっかり忘れてしまっていました。それぞれが持ち寄った食べ物を広げてなにか足りないことに気づいて,随分落ち込んだのです。これほどまでにいい天気なのに・・・
 根性があれば取りに帰ることも,買い出しに出かけることも可能だったでしょう。しかし,のんびりモードに入ってしまったことと,その間友人を一人にせねばならないことで,今回はあきらめました。
 じっくり時間をかけておいしい食事を堪能した(インゲンとゴボウを薄い牛肉で巻いたものと,一口サイズのカジキをハムで巻いて,ニンニクで炒めたもの,きんぴらゴボウ,サラダ)のち,バドミントンを始めました。
 しかし,今年も風が強く,はっきりいってゲームになりません。疲れてしまって中止。昨年末に購入したデジカメE-20でのんびり撮影をしたりしました。しかしあれですね,E-20というのはいい天気での屋外撮影には本当に条件の厳しいカメラですね。それに直感的な操作がまだまだ難しい。やはり銀塩の方が楽しいです。
 目の前には,小さな子供たちが野球のグラウンドで野球をやってます。小さな体なんですが,出塁すれば一人前にリードを取って,そんでもって指されてアウトになったり。いやー,本当に平和です。
 そうこうしているうちに夕方になりそうになってました。風もやや冷たくなり,これ以上いてもだめかと,帰ることにしました。
 今住んでいるところは,こういう屋外での楽しみ方が非常に魅力です。いつもは憂鬱な通勤時に満員電車から見下ろすこの河川敷,年に一度とはいえこの季節のいいときに風に吹かれてのんびり過ごす。こういう時間が,これからも毎年続けば本当にいいんですけどね。とても楽しい一日でした。


2002年04月30日(火)
電子ブロックの復刻が発売になりました

 少し前の話になるのですが,27日には待ちに待った「電子ブロックEX-150」の復刻版の発売がありました。
 ファーストロット5000台のうち,予約分はすでに完売,店頭在庫品も僅かで,この時期に入手するのはそれなりに難しいほどの人気商品となったのですが,それもそのはず,いまから20年ほど前の価格で13000円だったEX-150が,復刻版では1万円という価格になっているんですね。
 開発した方のお話だと,当時欲しくても高価で買ってもらえなかった子供たちが30歳前後の年齢を迎えて,是非今度は自分で買ってもらおうと,そのためにはなんとしても1万円を切らないといけないだろうと,そういう熱意でこの復刻をされたといいます。
 電子ブロックはもともと,名古屋にある電子ブロック製造という会社が教材用に作ったのが始まりです。ハンダ付けが必要な電子工学の実験を,電子部品を仕込んだ小さなブロックをボードに並べ,回路を作っていくことで簡単に実験が出来るというのが,そのねらいです。
 一方学研は,スプリングに導線を挟んで配線する「マイキット」を発売,これが科学に胸をときめかせていた当時の少年少女達に1つのブームを巻き起こすのですが,電子ブロック製造と学研が提携,これによってマイキットは消滅し,電子ブロックは学研の持つ販売網を使って大々的に販売されることになりました。
 1976年には,大ヒットモデルEXシリーズが発売になります。最下位機種のEX-15は15回路の実験を楽しむことが出来ました。EX-30,EX-60,EX-100,EX-120,そして当時最上位機種のEX-150では実に150回路の実験が可能です。
 大事なことは,アップグレードコンセプト。各機種間の差分を別売りアップグレードパーツとして販売し,どの機種からでも最上位機種へのパスが手に入りました。非常に高価であったこの玩具は,こういうコンセプトも特筆すべきポイントだったと思います。
 後にEX-181では,シンセサイザーを組み込んだブロックで181回路までの実験が可能になり,ここでEXシリーズは次世代のFXシリーズに移っていきます。
 ただ,EXシリーズは電子ブロック最大のヒットを飛ばし,現在30歳前後の人にとってはあこがれのおもちゃであったことは変わりないものでしょう。それだけ知名度も抜群でしたし,簡単には手に入らない難しさもあったのです。
 私はEX-100という中級機種を親にねだって買ってもらったのですが,EX-150へのアップグレード用のキットは,田舎故に結局手に入らず,後にEX-100からEX-150へのアップグレードが出来た東京の友人と話をすると,都会と田舎の違いをまざまざと見せつけられ,挫折感を味わう羽目に陥ります。
 前置きが長くなりましたが,復刻版です。
 復刻版では,中国での生産になっています。それ故,作りが甘いところもありますし,手触りなんかもちょっと残念な感じがしますが,そこはまんまEX-150。回路図集を見てみると,当時の実験がそのまま再現されています。
 電子ブロックというのは,限られたブロックを使って実験をせねばならないだけに,回路も結構シビアな設計になっています。だから,昔と違って現在手に入る部品を使って復刻したものが,あの組み合わせのブロックで150回路の実験をそのまま再現出来るというのは,非常に大変な苦労があっただろうと思います。
 事実,いくつかの回路の定数は変更されていますし,マイクロホンはクリスタル型からコンデンサ型に変わっています。それでも,きちんと動作するところに,また維持を感じてしまうんですね。
 アップグレードの必要がなくなり,ICアンプモジュールを本体に一体化してあります。のみならず,cdsやボリュームも1枚の基板に取り付けてあったりして,コストダウンの為の作戦があちこちに見受けられていますが,単純な復刻ではなく,今もこうして随所にある工夫を見ると,なんだか大人になった私でも思わずうれしくなってしまいます。
 次の入荷は6月になるという話。5月分はすでに完売に近い状態とも聞きます。今の子供も,きっとこれは面白いと思うはずです。子供は,科学に対する興味を失ったのではなく,この社会が,子供に科学へ興味が向かうことを阻止しているにすぎません。
 それが証拠に,科学に触れることの出来た幸運な子供の目は,キラキラと輝いているでしょう。それは,我々が子供の時の目と同じです。
 この,電子ブロックの復刻が,そうした科学少年少女を育てるきっかけになると,とてもとてもうれしいことですね。


2002年04月30日(火)
実家に帰ってきています

 今,実家に戻ってきています。
 珍しく早起きをして,朝早い新幹線で大坂に向かいます。幸いな事に弟が新大阪まで車で迎えに来てくれる事になっています。
 新大阪からは梅田にオープンしたヨドバシカメラを始めてみる事にしました。大きさは確かに大きく,品数も圧倒的ではありましたが,有楽町のビックカメラに見慣れた私には,特別巨大なものを見たという驚きはありませんでした。
 ただ,大阪の人間にとっては初めての体験でしょう。意外に大阪人がヨドバシになじんでいたように見えたのですが,それが今の大阪の現状なんだなと,ちょっと寂しい思いもしました。
 しかしですね,おもちゃが3割引でポイントカードで1割還元というのはかなり強烈でして,これも大阪人には初体験なんではないかと思います。
 私はここで,思わずタイヨーのラジコン飛行機をみつけて,買う事にしました。9600円というのはやっぱり安いと思いますよ。
 そんなことで,この連休もここで過ごすことになるんですが,天気はあいにくの雨ということらしく・・・うーん,残念です。


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